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日記+

管理人、青空 ぷらすのどうでもいい日常を書き綴っています。

エコロジー

ぷらすです、こんばんわ。
ふと思いついたので、超久しぶりに短編小説を書いてみました。
ブラックな内容なので、「追記」の方に入れておきます。
もし、ブラックなのがお嫌いな方は読まないでくださいね。
あ、あと勢いだけで書いてるので、内容が矛盾してたりするかもしれません。っていうか、してます。
その辺は、生暖かい目で見てやってくだされば幸いです。
と、事前に言い分け放題してしまう小心者でした。


『エコロジー』 青空ぷらす

「本日の『エコ協力者』の方を発表します」
 ワイドショーのキャスターが、幾分安堵した様子で、いつも通り
『協力者』の名前を読み上げた。その様子から彼が『協力者』では
ない事を悟る。
 しかし、彼を責める事は出来ないだろう。誰だって『協力者』に
選ばれたなら、心穏やかでいられないだろうから。

 地球温暖化が深刻化し、沢山の人間が災害で命を落とした“審判
の年”から十年。それまで温暖化対策に決して積極的とは言えなか
った各国のリーダー達も、いよいよ自分の住処がのっぴきならない
状況に陥った事を理解し、ようやく重い腰を上げた。
 二酸化炭素を出さない新エネルギーの開発、ゴミの減量と分別の
徹底、森林の保護などなど。
 それまでが嘘のようにそれらの対策は驚くべき速さで進み、森林
を伐採した僅かな金で生計を立てていた小国や、これから先進国の
住民が享受してきた恩恵を賜れるはずだった発展途上国や、自分の
国の地下に眠るエネルギーを提供する事で莫大な金銭を得てきた小
国などは、それらの動きに猛反発し、結果、“人災”によって更に多
くの人間が命を落とす事になった。
 そんな紆余曲折の末、『エコロジー』は世界の共通ルールとなり、
常識となり、支配者となった。
 生活はそれまでよりもずっと不便になったが、自分たちの住処が
なくなってしまっては、便利も不便もない。溜まったツケは払わな
ければならない。

「本日の『エコ協力者』は、『中谷昇』さんです」
 キャスターの発表をぼんやりと聞く。
 退屈だったが、他のチャンネルを回したところで、映る画面は同
じだ。

 削れるものは全て削り、変えるものはすべて変え、出来る事はす
べてやった――という事になっている。
 しかし、それでも地球の容態は幾分良くなった程度で、全快には
至らなかった。
 今現在も異常気象は続き、天災は多くの命を飲み込んでいる。審
判は続いているのだ。
 しかし、もう削れるものは何も無い。変えられるものも何も無い。
そんな訳で、世界中のトップは短い会議の末に、人間を七十パー
セント削減する事を決めた。満場一致だったらしい。

「『エコ』のためですからね」
 コメンテーターが安心した笑顔で言ったのを見て、俺は笑ってし
まう。
 この髭の男は、自分の名前を呼ばれても同じ笑顔で同じ台詞を言
えるのだろうか。
 午前八時の時報とともに、テレビ画面が真っ黒になる。
 午後六時まで、全ての電力はストップする。勿論エコのためだ。
 『協力者』には、その一日どんな贅沢も許される事になっている。
 一生お目にかかれないような豪華な料理を食べる事も、絶世の美
男、美女とセックスをする事も、ドラッグ、タバコ、酒、一人だけ
なら気に入らない人間を道連れにすることだって出来る。代金は自
分の命。オマケは『英雄』の称号。

 ドアをノックする音が聞こえる。
 どうやら迎えが来たらしい。
 俺は、ゆっくりとドアを開けた。
「中谷昇さんですね。お迎えに上がりました」
 防弾チョッキを着込み、拳銃を腰に差した男が言う。
「“最後”に一言いいかな?」
 俺の言葉に男は緊張した面持ちで、どうぞと答える。多分“道連
れ”に選ばれる事を恐れているのだろう。
 俺は、たっぷり間を置いてから振り向き、『君』に告げよう。

「この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体、国とは一
切関係ありません」
 
おわり。




いや、なんつーかホントにすいません。
最後の台詞が書きたかっただけなんです。
ドラマとかだったら、最後にカメラに振り向いて、「この物語は~」って感じも自然になるんですけど
、小説だとやっぱ難しいですね。
あ、ちなみに僕はエコロジー反対派とかではないですから。
そういう思想的なものはまったくありませんので。ほんと、ただの思いつきですから。
最後の最後まで言い分け放題でホントすいません。
お付き合いいただきありがとうございました。
  1. 2008/07/01(火) 02:47:07|
  2. 小説|
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