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管理人、青空 ぷらすのどうでもいい日常を書き綴っています。

個人的に名作と思う映画をオススメしたい・1 -座頭市-

ぷらすです、こんばんわ。
僕はぶっちゃけ、そんなに沢山映画を見ているわけではないのですが、数年周期で猛烈に映画が見たくなる時期というのがありまして、そういう時には例えば1週間に10本とかDVDをレンタルして見たりします。
で、そうして見た映画の中で、個人的に「これは名画だった」という映画を紹介していきたいと思います。

で、最初の一本は何がいいかなと思った時、一番最初に頭に浮かんだ映画『座頭市』(1989年)を紹介しようと思います。
座頭市と僕の出会いは古くて、僕がまだ幼稚園にも上がっていない幼児の頃、深夜にふと目を覚まして茶の間に行くと、ママンが見ていたTVドラマが、座頭市シリーズでした。
なんとなくママンと一緒に見ていた幼い僕は、多分内容とかそんなに理解してなかったと思うんですけど、なぜか座頭市が大好きになり、今に至っています。
座頭市の映画版は殆ど僕が生まれる前か子供の頃に公開されていて、なのでリアルタイムでは見ていなかったんですが、TV版の再放送や映画版のTV放送などで見ていたんじゃないかと思います。

ちなみに座頭市の説明をしますと、座頭というのは盲目の人の総称で、その多くの人は盲目でも出来るあんまや、三味線の演奏(大道芸?)などで生計を立てていたようです。
なので座頭市は、座頭(盲目の)市という人の物語です。
映画2作目、「続・座頭市物語」の設定では、座頭市は、若くして熱病にかかって視力を失った事で当時の恋人を実の兄に奪われ、その因縁が元で兄の腕を切り落とし、凶状持ち(犯罪者)になったと言う事になっているみたいです。で、生活が荒れてヤクザと揉め事を繰り返し…凶状持ちの荒くれ者として名を馳せていくみたいな感じらしいです。(どうも詳しい設定はないっぽい)
という下地があり、人気シリーズとして続いた作品の集大成が1989年封切りの『座頭市』です。

製作中完成後、色々な問題で公開が危ぶまれていた本作ですが、いざ公開されると映画は大ヒットしました。
ストーリーは、座頭市が牢屋に入れられているところからスタートします。
その後、百叩きの刑を終え、開放された市は疲れた身体を癒すべく、旧知の老侠客のもとに身を寄せるのですが、その後、立ち寄った宿場で五右衛門(奥村雄大)一家と赤兵衛(内田裕也)一家の勢力争いに巻き込まれていく…。という話。
ぶっちゃけ、座頭市シリーズは、殆どがこんなストーリーです。(笑)

この映画の見所は、もちろん座頭市の立ち回り(チャンバラ)なんですが、その端々に漂う、勝新太郎という人のダンディズムというか、そういう空気感を楽しむ映画だと思います。
というのも、座頭市は勝新太郎さんの当たり役で、途中からは自身が映画を製作するようになっていく、いわば勝新太郎という人のライフワークでもあり、勝新さんの分身でもあります。
若き日の座頭市は殺陣のスピードもキレも見事で、それだけで痺れてしまうのですが、この映画では老年に差し掛かった座頭市の、殺陣のスピードが落ちた分、無駄な動きが削ぎ落とされてその分、渋さと余裕がが増している燻し銀的なカッコよさが見られます。
つまり、この映画は座頭市というフィルターを通して、勝新太郎という役者を見る映画なのです。

座頭市というのは、決して正義の味方ではなくむしろアウトローです。正義の味方に倒される側の人間なんですね。そして、人間として汚い部分もあるし、酷く泥臭い時もあって、でも、ある一点においては誰よりも純粋で強いキャラクターです。
そんな座頭市の魅力が100%詰っている本作、時間とお金に余裕のある方は是非一度見ていただければと思います。

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勝新太郎、樋口可南子 他

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前回の日記に拍手、コメント下さった方、ありがとうございました。^^
  1. 2012/01/20(金) 01:12:46|
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